アプローチ[ 坂井市 K様邸 ]
中筋の庭
私は、コンクリートは水と砂利がその多くを占めているので、あくまで「自然素材」だと考えています。
ここでは、コンクリートがまだやわらかいうちに洗い出して、砂利を表面に露出させた床の仕上げとしています。
コンクリートの人工的なイメージを、視覚的に払拭させるためです。
植栽と石とコンクリートとウリン柱。
表札以外を、自然素材だけで構成したアプローチ空間となっています。
植栽はアオダモとナツハゼを中心に構成しています。
施主様は、「緑が映えるように」と外壁に黒色を選ばれました。
建築と造園を等価に考えていただいた末、素晴らしいファサードになりました。
敦賀石(疋田石)が明るくて、さわやかな印象を受ける前庭です。
(担当:坂下 晃司・竹内 薫/2013年06月)